禁煙して太る原因とは

「禁煙すると太る」ということは以前からずっと言われていることですが、実はこれは事実なのです。ではどうしてそうなるのかというと、その原因は二つあります。まず一つ目が味覚障害が回復するということです。味覚障害と言うと重く聞こえますが、喫煙によって舌にタールやニコチンが付着すると味覚は通常よりも鈍感になります。一流のシェフやソムリエといった食の業界に携わる人がタバコをことさらに嫌うのはこれが理由で、喫煙者は食べ物や飲み物の本来の美味しさが理解出来なくなるのです。もちろんその鈍化はじわじわと進みますからなかなか気付き辛いのですが、禁煙が成功すると味覚が元に戻るため脳が食事への欲求を強め、結果として食べすぎてしまって太るということはよくあることです。次いで二つ目がニコチンによって弱まっていた食欲が回復することです。ニコチンは脳に対してさまざまな作用を及ぼしますが、中でも大きいのが脳内報酬系と呼ばれる神経への作用です。ざっくり説明しますと脳内報酬系神経は脳に入ってくる物質からの影響を受けて満足感を感じる神経なのですが、ニコチンはこの脳内報酬系に対して作用をし、本来食事によって得るべきだった満足感を代替する効果があります。禁煙に成功するとこの報酬がなくなるわけですから食欲がよりダイレクトに欲求として感じやすくなる、そのため食べすぎて太りやすくなるというのがその理由となるわけです。まとめると「禁煙すると食欲が復活して太ってしまう」というのが原因になるわけですが、こうした食欲に関してはある程度自分でコントロールすることができるものです。加えて喫煙をすることと少し多く食べることでは喫煙の方がリスクが大きいのですから、言い訳をせずに禁煙に取り組むのがベストと言えます。