禁煙鬱のときには精神神経科で診療を受けましょう

喫煙をしているときには、たばこの煙の中にはセロトニンやドーパミンという神経伝達物質を代謝する酵素の働きを阻害する性質があります。そのために、喫煙者の脳内は、セロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質の濃度が高い状態になっていると考えられます。神経伝達物質の濃度が高くなっていて、放出口も少なくなっている状態であれば、禁煙を行うことで神経伝達物質の分泌量と濃度が下がるために、鬱の症状が現れることがあります。この症状のことを、禁煙鬱と呼んでいます。禁煙鬱の症状は、ニコチンの離脱症状と一緒に消えることが多く、2週間以上の期間にわたって継続して症状があるときには別の原因について考えてみたほうが良いです。禁煙補助剤として使用されているチャンピックスの副作用には、一般的には頭痛や不眠、吐き気などの症状が報告されています。その他の症状としては、意識喪失や鬱、難聴などもあると言われています。チャンピックスの服用によって、微量のドーパミンが放出されることになりますが、禁煙鬱かどうかはニコチンガムやパッチを使用して、ニコチンの補充を行うことで症状が消えるかどうかによって判断されます。ニコチンを補充しても症状が消えないときには、別の原因があると判断できますので、チャンピックスの服用を中止して、精神神経科などを診療することがおすすめとなります。精神神経科や心療内科で鬱病の治療を行う必要があり、投薬治療や生活指導、カウンセリングを受けます。症状が重いときでなければ、投薬治療ではなく生活指導が中心となります。精神科での生活指導では、早起きをして日光を浴びることや、散歩をして生活のリズムを整えること、朝食を規則的に食べることなどの指導が行われることになります。